「大変なのは最初だけ」「工夫すれば何とかなる」
子どもが生まれる前の私は、そんなふうに考えていました。
夜泣きがあること、生活リズムが変わること、自由な時間が減ること——頭では理解していました。
でも実際にパパになってみて分かったのは、仕事と家庭の両立は、想像していた“大変さ”とはまったく質が違うということでした。
時間が足りないだけではありません。気持ちの切り替えができない。どちらにも100%向き合えていない感覚が残る。そしてその状態が「毎日続く」ことのしんどさ。
この記事では、私自身がパパになってから強く感じた「両立の難しさ」と、そこから気づいたことを正直に書いていきます。同じように悩んでいるパパに「自分だけじゃない」と思ってもらえたら嬉しいです。
※本記事は筆者の実体験に基づく内容であり、すべての方に当てはまるものではありません。
両立が難しいと感じた瞬間①|仕事中でも家庭のことが頭を離れない
パパになる前の私は、仕事中は仕事に集中するタイプでした。会議中は会議、作業中は作業。オンとオフの切り替えは比較的うまくできていたと思います。
しかし子どもが生まれてから、その感覚は大きく変わりました。
仕事中でも、ふとした瞬間に家庭のことが頭に浮かびます。
- 今ごろちゃんとミルクを飲めているだろうか
- 泣いていないだろうか
- 妻は一人で抱え込んでいないだろうか
これは仕事を軽んじているからではありません。むしろその逆で、仕事も家庭も同じくらい大切になったからこそ、頭の中で常に両方を抱えてしまう状態になっていたのだと思います。
結果として、「集中できていない自分」「以前ほど成果を出せていない気がする自分」に対する焦りが生まれ、さらに疲れていく。そんな悪循環を感じるようになりました。
両立が難しいと感じた瞬間②|予定がぶつかるたびに自分を責めた
仕事と家庭の両立で、最も現実的にしんどさを感じたのが予定がぶつかる瞬間でした。
特に記憶に残っているのが、子どもたちの体調不良が連鎖した時期のことです。長男が熱を出して回復したと思ったら、次は妻がダウン、続いて長女が体調を崩す。約3週間、誰かがずっと調子を崩している状態が続きました。
この間、大事な会議や納期の迫ったタスクは容赦なく入ってきます。「仕事を空けなければいけない」という状況が何度も重なり、そのたびに判断を迫られました。
仕事を優先すれば「妻に負担をかけてしまった」という気持ちが残る。家庭を優先すれば「仕事に迷惑をかけてしまった」という不安がつきまとう。
これが一度きりなら耐えられます。でも現実には何度も繰り返し起こります。そのたびに自分を責める積み重ねが、精神的にかなり消耗させていきました。
両立が難しいと感じた瞬間③|「自分の時間」が消えていく感覚
パパになってから最も大きく変わったのは、自分のためだけの時間がほとんどなくなったことでした。
仕事が終われば育児と家事。子どもが寝た後は翌日の準備や残ったタスク。ようやく一息つけると思った頃には、もう寝る時間。
以前は当たり前だった「一人でぼんやり考える時間」「何もせず休む時間」「好きなことに没頭する時間」が、少しずつ確実に削られていきました。
この「回復する時間の不足」は、両立を難しくしている大きな要因だと感じています。疲れが取れないまま次の日を迎え、余裕がない状態で判断をする。
両立の難しさは、単に忙しいからではなく、立て直す時間がないことにもあるのだと気づきました。
両立が難しいと感じた瞬間④|どちらにも向き合えていない罪悪感
子どもの体調が悪い日に仕事の中抜けが重なったとき、仕事のことが頭から離れず、子どものお世話をしながらもイライラしてしまう。そのイライラが子どもに向いてしまったことがありました。
後から「なんであんな言い方をしたんだろう」と自己嫌悪になる。でも翌日も同じような状況が来る。この繰り返しが一番しんどかったです。
仕事でも家庭でも「以前の自分ならもっとできていたはず」という思いが頭をよぎるようになりました。実際の評価や結果とは別に、自分が納得できていない状態が続くと、心はじわじわと消耗していきます。
周囲から見れば問題なくこなしているように見えても、自分の中では「不十分」に感じてしまう。このギャップが自己肯定感を削っていきました。
気づいたこと|両立が難しいのは「自分がダメだから」ではない
こうした経験を重ねる中で、少しずつ考え方が変わっていきました。
仕事と家庭の両立が難しいのは、自分の能力や努力が足りないからではない——ということです。
仕事の責任は増え、家庭での役割も増え、それを「今までと同じ感覚」でこなそうとしていた。そもそも前提が間違っていたのだと思います。
環境が変わったのだから、やり方も評価軸も変えるべきだった。その気づきが持てたことで、少しずつ気持ちが楽になっていきました。
具体的に変えた考え方はこの3つです。
すべてを完璧にやろうとしない 仕事も育児も、「70点で十分」という基準を意識的に持つようにしました。完璧を目指すほど、どこかで必ず折れます。
できない日があっても自分を責めすぎない 子どもにイライラしてしまった日も、仕事がうまく回らなかった日も、「今日はそういう日だった」と受け止めて翌日に持ち越さない意識を持つようにしました。
状況に応じて優先順位を変える 「常にバランスが取れている必要はない」と気づいてから、その日ごとに「今日は何を優先すべきか」を判断できるようになりました。これが一番大きな変化でした。
今も続く試行錯誤|それでも前に進めている理由
正直に言うと、今も仕事と家庭の両立が「うまくできている」とは言えません。うまく回る日もあれば、反省ばかりの日もあります。
ただ一つ言えるのは、悩みながら向き合い続けること自体が、前進している証拠だということです。
完璧な答えを探すより、その都度立ち止まり、調整し続ける。それが現実的な向き合い方だと今は感じています。
「両立が難しい」と感じる瞬間は、これからも何度も訪れると思います。でもその背景には「どちらも大切にしたい」という気持ちがあります。その気持ちがある限り、少しずつ自分なりのバランスを見つけていけると信じています。
男性の家事・子育て参加を支援する情報は、内閣府の男性の家事・子育て促進ページも参考になります。
FAQ
よくある質問をまとめています。
Q. パパになってから仕事と家庭の両立が急に難しく感じるのは普通ですか?
はい、とても自然なことです。仕事の責任に加えて、家庭での役割や気にかける対象が一気に増えるため、頭と心の負荷が大きくなります。「自分だけうまくできていない」と感じがちですが、多くのパパが同じ壁にぶつかっています。
Q. 仕事中に家庭のことが気になって集中できません
完全に切り替えるのは難しいです。「気になるのは家族を大切に思っている証拠」と捉えるだけでも気持ちは少し楽になります。家庭の状況を共有できる環境を作ったり、連絡のルールを決めたりすることで、不安を減らす工夫はできます。
Q. 仕事を優先すると家族に申し訳なく、家庭を優先すると仕事が不安です
多くのパパが感じる葛藤です。「今はどちらを優先する時期か」をその都度判断する考え方がおすすめです。常にバランスが取れている必要はありません。
Q. 両立ができていない自分に落ち込むことがあります
それは能力不足ではなく、役割が増えた結果です。仕事と家庭の両方を大切にしようとしているからこそ生まれる感情なので、必要以上に自分を責めなくて大丈夫です。できていない部分より、続けている事実に目を向けてください。
Q. パパになってから自分の時間がほとんどありません
多くのパパが直面する現実です。まとまった時間の確保が難しくても、短時間でも「何もしない時間」を意識的に作ることで、心の余裕が変わってきます。
Q. 仕事のパフォーマンスが落ちたように感じて不安です
実際に落ちているというより、以前と同じ基準で自分を評価しているケースが多いです。限られた時間で働くようになると、成果の出し方や評価軸も変わっていきます。働き方が変わる過程として受け止めることが大切です。
Q. 両立がうまくいっているパパは本当にいるのでしょうか?
「常にうまくいっている」人はほとんどいないと思います。うまく回る時期とそうでない時期を行き来しながら調整しているのが現実です。SNSで見える姿だけを基準にしすぎないことも大切です。
Q. 仕事と家庭の両立に正解はありますか?
明確な正解はありません。家庭の状況・仕事の内容・パートナーとの関係によって最適解は変わります。その都度見直しながら続けていくことが、現実的な向き合い方だと思います。
まとめ
仕事と家庭の両立が難しいと感じる瞬間は、これからも何度も訪れると思います。
でも、うまくできない日があってもいい。思うようにいかない日があってもいい。
大切なのは、悩みながらも向き合い続けることです。それ自体が、パパとして前進している証拠だと私は思っています。
少しずつ、自分なりのバランスを探していきましょう😊
リモートワークと育児の時間術についてはこちらもどうぞ👇



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