「在宅なんだから、家事もできるよね?」
妻の育休が明けたとき、私自身も最初はそんな軽い気持ちで家事・育児のメイン担当を引き受けました。
しかし実際に始めてみると、仕事・家事・育児が同時進行する毎日は、想像とは比べ物にならないほどヘビーでした。
この記事は、ITコンサルタント/マネージャーとしてリモートワークをしながら、家事・育児のメイン担当になった私の実体験をまとめたものです。
1日のリアルなスケジュールから、実際に負担を減らせた工夫、夫婦で意識していることまで、同じ状況のパパはもちろん、これから役割分担を考える夫婦にも参考にしていただける内容にしています。
この記事の結論
- 「仕事中は家事をしない、休憩中にだけやる」というルールで時間の境界線を引く
- 食洗機・乾燥機・ネットスーパーへの投資で、1日30〜40分の余白が生まれる
- 完璧を目指さず、「今日もなんとか乗り越えた」を合格ラインにする
それぞれの詳しい中身を解説していきます。
わが家の状況|共働き・リモートワーク・2人育児のリアル
妻の育休明けとともに、わが家の生活スタイルは大きく変わりました。
- 妻:フルタイム出社
- 私:リモートワーク(ITコンサルタント/マネージャー)
- 子ども:長男4歳、長女2歳の2人
※本記事は第二子の育休明け直後、子どもが4歳・2歳だった時期の体験談です。
「リモートワークだから家にいる時間が長い=家事もできる」という理屈自体は間違っていません。ただし実際にやってみると、仕事・家事・育児が同時に走り続けるという、想像以上にヘビーな毎日の始まりでした。
在宅パパの1日のリアルなスケジュール【タイムテーブル公開】
「在宅勤務は余裕がありそう」と思われがちですが、実態はまったく違います。実際の1日の流れを時間帯ごとに紹介します。
朝(5:00〜8:30)|”前日仕込み”で乗り切る
朝はとにかくバタバタです。子どもを起こして朝ごはんを作り、洗濯機を回して干し、妻の出社準備をフォローしながら、長男・長女の幼稚園・保育園の準備、そして保育園への送りまで担当します。
だいぶ楽になったのが「前日の夜に仕込む」習慣です。
- 味噌汁は夜のうちに作り置き(朝は温めるだけ)
- 洗濯はタイマー設定して、朝は干すだけにする
- 翌日の登園準備は前夜に完了させる
夜10分の仕込みで、朝が20〜30分は楽になります。
日中(8:30〜18:00)|「休憩中にだけ家事をする」ルール
日中はリモートワーク(会議・資料作成・クライアント対応)をこなしながら、休憩時間に皿洗い・おむつ補充・部屋の片付け、昼食の準備、ネットスーパーでの食材注文(わが家はOKストアのネット注文をよく使っています)をこなします。
在宅勤務の落とし穴は、仕事と家事の境界線があいまいになることです。仕事が佳境なのに宅配が来たり、散らかった部屋が目に入ってイライラしたり……。
そこで決めたルールが「家事は休憩時間にだけやる。仕事中は動かない。」というシンプルなものです。このメリハリをつけるだけで、仕事のパフォーマンスも家事のストレスも、両方が改善しました。
ITコンサルの仕事柄、クライアントの業務にはタスクの優先順位付けや時間管理のフレームワークを提案することがあります。それを自分の家庭にもそのまま応用したイメージです。
「家事」というタスクも、仕事の会議やタスクと同じように時間軸の中に明確に配置してしまうことで、境界線があいまいにならずに済みます。
夕方〜夜(18:00〜22:00)|1日で一番きついゴールデンタイム
幼稚園・保育園のお迎え、子どもの夕食作り、お風呂、歯磨き、寝かしつけ、翌日の準備、そして妻の帰宅後の軽い家事の引き継ぎ。夕方のピークタイムが一番きついです。
4歳の長男はイヤイヤしながらも自己主張が強く(イヤイヤ期対策はこちら)、2歳の長女はまだ目が離せません。疲れてグズりやすい時間帯に、料理・片付け・お風呂・寝かしつけをこなすのは、頭も体もフル回転です。
ちなみに寝かしつけ中の寝落ちは「ご褒美」と捉えるようにしています。仕事・育児・家事を全力でこなした結果なので、ポジティブに考えたほうが気持ちが楽になります😊
やってみてわかった”想像以上の負担”3つ
家事・育児のメイン担当になって初めて分かった負担を3つにまとめます。
1. 同時進行が当たり前になる 料理をしながら洗濯を回し、子どもを見ながら部屋を片付ける。「家事は1つずつ丁寧に」という発想は、育児と並行すると通用しません。マルチタスクが基本になります。
2. 外出準備だけで10分以上かかる 4歳・2歳の子ども2人を連れて出かけるには、靴下を履かせ、「おもちゃ持っていく!」と言われ、急にトイレと言われ……。常に時間の余裕を持たないと遅刻します。
3. 心の余裕がないと全部しんどく感じる 仕事でストレスが溜まっている日は、同じ家事でも重荷に感じます。逆にいえば、家事の大変さは「量」より「心の余裕」に左右されることが多いのです。これは以前、妻が一人で担っていたときも同じだったのだと、やってみて初めて気づきました(仕事と育児、それぞれのストレスの違いはこちら)。
完璧を目指して頑張りすぎると、どこかで折れます。「できる範囲でできることから」が、パパが家事・育児を続けるコツです(この考え方については完璧主義をやめた話でも詳しく書いています)。
「気づいた方がやる」がメンタルを消耗させる理由
夫婦でよく使う言葉に「気づいた方がやる」があります。わが家も最初はそうでした。
しかし家事メインになってわかったのは、”気づく”という行為そのものが、かなりの負担だということです。
- 洗濯物は溜まっていないか
- 明日の保育園の準備はできているか
- 食材は足りているか
- 幼稚園の提出書類の期限はいつか
こうした「誰かがやらないといけないが、名前のついていないタスク」=いわゆる「名もなき家事」は膨大です。終わったと思うと次が出てくる、この終わりのなさが少しずつ蓄積していきます。
「気づいた方がやる」を続けると、気づく側にどんどん負荷が集中します。役割の見える化&担当の明確化が、長期的には夫婦両方にとって楽な方法だと実感しました。
本当に助かった家事・育児の時短術3選【比較表つき】
実体験から「導入してよかった」と感じたものを比較表にまとめました。
| 施策 | 効果実感 | 初期費用の目安 |
|---|---|---|
| 食洗機 | 食後のセットだけで皿洗い時間がほぼゼロに | 5万〜10万円 |
| 洗濯機(乾燥機能付き) | 「干す→取り込む→畳む」が「干す→取り出す」だけに | 5万〜15万円 |
| ネットスーパー | 子ども2人を連れての買い物がゼロに | 送料程度 |
| 前日夜の仕込み習慣 | 朝の準備時間が20〜30分短縮 | 0円 |
体感では、1日あたり30〜40分の自由時間が生まれるイメージです。特に食洗機・乾燥機は初期投資がかかりますが、育児中の時間コストを考えると費用対効果は高いと感じています。
導入するなら、初期費用がかからない「前日夜の仕込み習慣」から始めて効果を実感し、そのうえで食洗機・乾燥機・ネットスーパーの中から、家庭の負担が一番大きい部分(皿洗いが辛いのか、洗濯物を畳むのが辛いのか、買い物の外出が辛いのか)に合わせて1つずつ投資していくのがおすすめです。
夫婦のコミュニケーションで大切にしていること4つ
家事・育児メインになってから、妻との会話の質が変わりました。「今日どうだった?」という雑談ではなく、家庭の状況を具体的に共有する会話ができるようになったからだと思います。
しんどい日は正直に言う 「今日ちょっとしんどかった」と伝えるだけで、お互いの理解が深まります。黙って頑張ると、蓄積して爆発します。
「ありがとう」より「嬉しい」「助かった」 「ありがとう」は義務感のように聞こえることもあります。「助かった」「嬉しかった」の一言のほうが、メンタル的にはよく効きます。
役割を固定しすぎない パパが主担当でも、妻が余裕のあるときは助けてもらう。逆もしかり。「やれる方がやる」ではなく「お互いの状況を見て動く」が長続きのコツです。
完璧を求めない 部屋が多少散らかっていても、洗濯物が畳めていなくても、子どもが笑っていればそれで十分。この考え方に切り替えてから、気持ちがだいぶ楽になりました。
パパが家事・育児メインになって変わったこと3つ
大変なことは確かです。ただ、やってみてポジティブに変わったことも多くありました。
子どもとの距離が一気に縮まる 毎朝送り届け、毎夕迎えに行き、一緒にお風呂に入る。この積み重ねで、子どもたちとの信頼関係が明らかに強くなりました。
妻との”チーム感”が生まれる 家事・育児を両方やることで、妻がどれだけ大変だったかを体感できます。「大変だったね」の言葉に実感が伴うようになり、夫婦の関係が変わります。
自分のメンタルが意外と鍛えられる 思い通りにいかない毎日の連続で、「完璧にこなせなくてOK」という精神的な余裕が身につきます。仕事にも良い影響が出ている実感があります。
よくある質問(FAQ)
よくある質問をまとめています。
Q. 在宅ワークでも家事と育児は本当に両立できますか?
できますが、仕組みづくりが必須です。「頑張る」より「工夫する」ほうが長続きします。ルーティン化・時短家電の導入・タスクの前倒しの3つが特に効果的でした。
Q. パパが家事育児をほぼ担当すると妻はどう感じますか?
「帰ってきたときに家が回っている安心感」が大きいようです。わが家では、妻の仕事への集中度が上がり、精神的な余裕も生まれたと感じています。
Q. 大変で心が折れそうになったらどうすれば?
「今日できた範囲で十分」と自分に許可を出すことが一番です。完璧を目指すと必ずどこかで折れます。子どもが笑っていれば、その日は合格点です。
Q. 家事が苦手なパパはどこから始めればいい?
まず「食器洗いだけ」といった1つの家事から始めるのがおすすめです。全部やろうとすると続きません。できることを少しずつ増やすほうが、結果的に長続きします。
Q. 時間が本当に足りません…
ネットスーパー・食洗機・乾燥機の三点セットが、体感では最も時間を生み出してくれました。初期投資が必要なものもありますが、時間コストと比べると十分元が取れます。
まとめ|完璧を目指さなくていい
家事・育児のメイン担当になってから、家族の「チーム感」が生まれました。
最初は「在宅なんだからできるでしょ」という軽い気持ちでスタートしましたが、実際にやってみるとそんな甘いものではありませんでした。ただ、その大変さを経験したからこそ、妻への理解が深まり、子どもとの距離が縮まり、夫婦の関係も変わりました。
完璧にこなせなくて大丈夫です。「今日もなんとか乗り越えた」の積み重ねが、いつの間にか家族の日常になっていきます。
「気合い」ではなく「仕組み化」、そして「気づいた方がやる」ではなく「役割の見える化」。この2つの視点を持つだけで、在宅パパの家事・育児メイン担当は、思っているよりずっと乗り切りやすくなります。同じように頑張っているパパの、少しでも参考になれば嬉しいです😊



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