📌 この記事でわかること
- 在宅勤務中のパパが、子どもに「パパ嫌」「ママがいい」と言われる3つの理由
- 「パパ嫌」と言われたときに、3児のパパが実際にしている対応とNG対応
- 家にいるのに嫌がられないための、ITコンサル流「仕組み化」の実例
「パパ嫌!ママがいい!」
長男も長女も、2歳くらいのころに必ずこの言葉が出てきました。抱っこしようとしても、お風呂に誘っても、まるでロボットのように「パパ嫌、ママがいい」が返ってきます。
しかも私は在宅勤務です。毎日家にいて、通勤している人より子どもと顔を合わせる時間は長いはずなのに、なぜか選ばれない。正直、悲しい気持ちになりました。
さらに同じころ、洗い物をしながら妻にこう言われたこともあります。
仕事してるのは分かってるけど、家にいるのに何もしてない感じがする
子どもからも、妻からも「嫌」と思われていた時期があったわけです。
この記事では、ITコンサルタントとして働きながら3人の子どもを育てている私が、在宅勤務パパが「パパ嫌」と言われる理由と、実際に効いた対応・仕組みを、失敗も含めて紹介します。
結論|「パパ嫌」は成長の一部。在宅勤務なら”仕組み”で減らせる
先に結論をまとめます。
| 状況 | 家族の本音(わが家の場合) | パパがやること |
|---|---|---|
| 2歳前後で「パパ嫌、ママがいい」が続く | 一番安心できる人を選んでいるだけ | 成長の一部と割り切り、無理に引きはがさない |
| 寝かしつけ・お風呂は「ママがいい」 | ママが見えなくなるのが不安 | 担当にこだわらず、できるところから関わる |
| 在宅勤務中に「パパ嫌」が増える | 目の前にいるのに遊んでもらえない | 会議中は札で知らせ、寄ってきたら全力で向き合う |
| 妻にも「家にいるのに…」と思われる | 予定も役割も見えていない | 予定共有・家電・1on1で”仕組み”を作る |
「パパ嫌」と言われるのは、パパとしての能力や愛情の問題ではありません。子どもの成長と、在宅勤務ならではの「仕組みの不在」が重なっているだけです。

在宅勤務パパが子どもに「パパ嫌」と言われる3つの理由
わが家の経験から、理由は次の3つに整理できます。
①2歳前後の「ママがいい」は、安心できる人を選んでいるだけ
わが家では、長男も長女も2歳くらいのときに「パパ嫌、ママがいい」が始まりました。特に強かったのは、寝かしつけとお風呂です。
この2つは、どちらも「ママが見えなくなる時間」です。子どもなりに、一番安心できる人がそばにいないことが不安なのだと思います。
子育ての記事でも、幼い子が親をえり好みするのはよくあることだと書かれています。パパが嫌いというより、「今はママがいい」を全力で伝えているだけ。そう考えると少し気が楽になりました。
👉 2歳前後の「イヤ!」全般への対処は、パパ目線のイヤイヤ期対処法の記事で詳しく紹介しています。
②家にいるのに遊べない「近くて遠いパパ」になっている
在宅勤務ならではの理由がこれです。
子どもから見ると、パパは家にいます。でも会議中は「あとでね」、集中したいときは部屋にこもる。目の前にいるのに相手をしてもらえないのは、出社して家にいないよりも、子どもにとってはつらいのかもしれません。
在宅勤務を始めたころの私は、まさにこの状態でした。家にいる時間は長いのに、子どもと向き合う時間は短かったのです。
③パパとの関わり方が、ママといつも同じではない
ママは子どもの好み、加減、タイミングをよく知っています。パパは関わる時間が短いぶん、遊び方や声のかけ方がいつもと違って、子どもが戸惑うことがあります。
わが家でも、寝かしつけでパパが同じように背中をトントンしても「違う、ママ」と言われることがよくありました。やっていることは同じでも、子どもにとっては「いつもの安心」とは別物なのだと思います。
✅ ポイント
- 2歳前後の「パパ嫌、ママがいい」は、わが家では2人とも通った道
- 在宅勤務パパは「家にいるのに遊べない」状態になりやすい
- パパが悪いのではなく、関わる時間と”いつもの安心”の差が出ているだけ
「パパ嫌」と言われたときの対応|割り切って、寄ってきた瞬間を逃さない
悲しいけれど「成長」と割り切る
「パパ嫌」と言われた直後は、正直へこみます。でも私は、それも成長の一つと割り切ることにしました。
ここで「なんでパパじゃダメなの?」と問い詰めたり、無理にママから引きはがしたりすると、子どもはますます不安になります。ママに任せられる場面は任せて、パパは次のチャンスを待つ。これで十分でした。
子どもから寄ってきたら、即スマホを置いて全力で向き合う
私が一番大事にしているのは、これです。
子どもが「パパ」と寄ってきてくれたら、その場でスマホを置いて、全力で子どもたちに向き合うようにしています。メールの返信も、ニュースのチェックも後回しです。
「パパ嫌」を減らすより、「パパと遊んだら楽しかった」時間を増やす方が近道だと感じています。今も「ママがいい」と言われることはありますが、前よりはかなり減りました。

👉 寝かしつけで「ママがいい」と言われがちな家庭は、年齢別に寝かしつけのやり方を変えた記事も参考にしてみてください。
✅ ポイント
- 言われた直後は問い詰めず、「ママがいいね」と受け止める
- 子どもから寄ってきた瞬間は、スマホを置いて全力で向き合う
- 「言われない」ことより「パパと楽しかった」時間を増やすことを優先する
在宅勤務ならではの対策|ITコンサル流「仕組み化」3つ
在宅勤務を始めてしばらくは、行き当たりばったりで何とか回していました。でも第三子が生まれたとき、ITコンサルとしての私の頭の中でアラートが鳴りました。「このオペレーションのままだと詰むな」と。そこで、仕事で使っている考え方をそのまま家庭に持ち込みました。

①TimeTreeとドア札で「今はダメ」を見える化する
在宅勤務を始めたころ、私は会議の予定を家族と一切共有していませんでした。その結果、当時4歳だった長男が「パパー」とドアを開けて突撃してくることが週に何度もありました。取引先とのオンライン商談中に、パジャマ姿の子どもが画面の端に映り込んだこともあります。
これは「事故」ではなく、「今はダメ」が子どもにも妻にも見えていないことが原因でした。
そこで、夫婦の予定共有アプリのTimeTreeに、会議の時間・送迎・食事の準備のタイミングまで入れました。会議中は部屋のドアに「オンライン会議中」の札をかけるルールも決めました。字が読めない小さい子にもわかるように、文字と色で示す札です。この札は今も使っています。
これだけで長男の突撃はほぼゼロになりました。ルールを決めた翌週には、会議中に当時2〜3歳だった長女がドアの前で足を止め、札を見て静かに引き返していったそうです。後で妻から「あの子、ちゃんと我慢できたんだね」と少し驚いた顔で聞かされたのが印象に残っています。
大事なのは、札で止めるだけで終わらせないことです。会議が終わったら、子どものところへ行って遊ぶ。「待っていたら、パパが来てくれる」と分かれば、子どもも待てるようになります。
②家電に外注して、浮いた時間を子どもに使う
ロボット掃除機や食洗機、乾燥機(タオル類は洗濯から乾燥まで)に家事を任せて、家事にかかる時間を1日あたり約1時間減らしました。
ここで大事なのは、浮いた時間を家族に返すことです。浮いた1時間を資格の勉強や筋トレだけに使っていたころは、正直あまり評価されませんでした。今はそのうち20〜30分を、子どもとの時間に明確に振り分けています。
👉 家事を見える化して夫婦で回すやり方は、在宅パパが名もなき家事を見える化した記事で詳しく書いています。
③週1回10分の「1on1」で、子どもの話を聞く
仕事で使っている1on1ミーティングを、長女との時間に取り入れました。長女が2〜3歳のころから、週に1回、10分だけ2人きりで話す時間です。テーマは決めず、「最近楽しかったこと」「困っていること」を聞くだけです。
下の子が生まれてから不安定だった長女の様子が、これで目に見えて落ち着いてきました。
👉 親子1on1の具体的なやり方は、上の子の赤ちゃん返りに親子1on1で向き合った記事で紹介しています。
✅ ポイント
- 「今はダメ」を札とTimeTreeで見える化し、終わったら必ず遊びに行く
- 家電で浮いた時間は、自分のためだけでなく子どもとの時間に回す
- 週1回10分の1on1で、子どもの話をただ聞く
子どもだけじゃない|妻に「家にいるのに何もしてない」と思われていた3つの原因
冒頭の妻の言葉を思い出すと、当時の私には3つの問題がありました。1つ目の「仕事と家庭の切り替えができていない」は前の章のドア札とTimeTreeで解決したので、残りの2つを表にまとめます。
| 原因 | 当時の私 | 変えたこと |
|---|---|---|
| 「手伝う」意識のまま | 「今日は皿洗いやるよ」と手柄のように報告 | 自分の担当として先に動く |
| 家にいるのに気配り・声かけがない | 妻が寝不足でも「集中したいから」と自室へ | 朝に妻の様子を見て声をかける |
特に3つ目は厄介でした。下の子が夜中に何度も起きて妻が寝不足なのに、私は朝から「今日は集中したいから」と自室にこもっていました。
妻から見れば、「同じ空間にいるだけで、気配りはゼロ」だったと思います。存在感だけあって役に立たない状態は、「いない方がマシ」とすら思わせてしまいます。
子どもの「パパ嫌」と妻の「家にいるのに…」は、根っこが同じです。家にいる時間は長いのに、家族から見えるところで向き合っていない。ここを変えると、両方が少しずつ変わっていきました。
👉 在宅勤務で溜まりがちな孤独や疲れについては、在宅勤務パパのメンタルケア習慣の記事にまとめています。
✅ ポイント
- 妻の「家にいるのに…」も、子どもの「パパ嫌」と根っこは同じ
- 「手伝う」ではなく、自分の担当として先に動く
- 家にいる時間の長さより、家族から見える関わりを増やす
Before/After|変わったのは「気合」ではなく1日の仕組み
仕組みを作る前と後で、1日の流れがどう変わったかを比べてみます。
| 時間帯 | Before(嫌われていたころ) | After(仕組み化した今) |
|---|---|---|
| 7:00 | 身支度だけして妻に子どもを任せる | 朝食準備を分担、TimeTreeで送迎担当を確認 |
| 9:00〜12:00 | 会議予定を共有せず黙々と作業 | 会議時間を共有、ドア札で在宅サインを出す |
| 12:00 | 一人で手早く昼食 | 家族と5分だけでも顔を合わせて昼食 |
| 19:00 | 仕事の続きが気になり上の空 | スマホを置いて子どもと遊ぶ/長女との1on1(週1回) |
| 21:00 | 妻とすれ違いの短い会話のみ | TimeTreeを見ながら翌日の役割を確認 |
変わったのは「気合」ではなく「仕組み」です。特別な才能や性格の変化は必要ありませんでした。
👉 在宅勤務の1日の時間の組み方はリモートワークと育児を両立する時間割の記事で、机や機材の工夫は3人育児パパのデスク環境の記事で詳しく書いています。
失敗はある。仕組みは「立て直しを早くする土台」
仕組みを作っても、毎日完璧に回るわけではありません。会議が長引いて子どもの迎えに遅れ、妻に気まずい空気で迎えられたこともあります。
仕組みは失敗を防ぐ魔法ではなく、失敗をすぐ立て直すための土台です。TimeTreeで一言送るだけで済み、家電に任せた家事は勝手に進みます。だから立て直しが早くなります。
もう一つ、正直に書いておきたい失敗があります。1on1を始めた最初の1か月、私は仕事の「今週の振り返り」のようなノリで長女に質問攻めをしてしまい、逆に長女を委縮させてしまいました。仕事の1on1のやり方をそのまま持ち込んだのが失敗でした。今は質問をやめて、ただ隣に座って好きなことを話してもらうだけにしています。
完璧を目指すのをやめてから、家の中の空気は驚くほど軽くなりました。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「パパ嫌」はいつまで続きますか?
子どもによって違うので、はっきりした時期は言えません。わが家では、長男も長女も2歳くらいのときが一番強く、5歳になった長男は今も「ママがいい」と言うことはあるものの、前よりかなり減りました。
Q2. 「パパ嫌」と言われたら、叱った方がいいですか?
私は叱りません。受け止めてママに任せ、寄ってきたときに全力で遊ぶ方が「パパがいい」場面が増えました。
Q3. 在宅勤務中に子どもが「遊んで」と来たら、どうしていますか?
会議中は「オンライン会議中」の札で知らせ、会議以外のときは「この仕事が終わったら遊ぼう」と終わる時間を伝えます。そして終わったら、必ず遊びに行きます。約束を守ることで、子どもも待てるようになりました。
まとめ|「パパ嫌」は割り切り、在宅勤務は”仕組み”で整える
- 2歳前後の「パパ嫌、ママがいい」は、わが家では長男・長女とも通った道。成長の一部と割り切る
- 在宅勤務パパは「家にいるのに遊べない」状態になりやすい。会議中は札で知らせ、終わったら必ず遊ぶ
- 子どもから寄ってきたら、スマホを置いて全力で向き合う
- TimeTreeでの予定共有、家電への外注、週1回の1on1で、家族から見える関わりを増やす
- 妻の「家にいるのに…」も根っこは同じ。「手伝う」ではなく自分の担当として動く
「パパ嫌」と言われると、自分が否定されたように感じます。でもそれは、パパとしての能力や愛情の問題ではありません。まずは今夜、子どもが寄ってきたらスマホを置く。そこから始めてみてください。
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